メンヘラを堪能できる乙女ゲーム【空蝉の廻】感想と攻略キャラの魅力

乙女ゲーム

全キャラにヤンデレルートが用意されている乙女ゲーム

ハッピーエンドもきちんとありますが、ヤンデレエンド(狂乱エンド)のほうが印象強かったです。

鬼と人間が対立しているという世界観的にも、最初から最後まで緊張した空気が漂っていた作品でした。

乙女ゲームクリア後のふわふわした余韻がたまらなく好きな私。

「これが…恋…?…なの?」

そんなわけで「空蝉の廻」の感想と攻略キャラの魅力を語ってみます。

CERO 「D」(17才以上対象)

日本全体が平穏な暮らしを送っていた江戸時代。

本土から海を隔てた孤島には、「死の国」とつながる二つの門があった。

亡くなった人の魂を死の国へ送り出す灯巌門(ひがんもん)を祭るのは鎮宮一族と人々。

死の国に入れない魂が悪霊となり出てくる湖巌門(こがんもん)を守るのは魂宮一族と鬼たち。

ある日、二つの門に原因不明の異変が起き始める。

それは、「死」に関わる魂の廻りが滞ることを意味していた。

そして、不吉な予兆のように、おびただしい妖魔があふれ出てきた。

こうして、鎮宮である主人公と鬼たちの魂の廻りを守る戦いが始まるー

【空蝉の廻】公式サイトより抜粋

【空蝉の廻】(ネタバレなし)

攻略キャラは鬼

攻略キャラ5人のうち4人が鬼です。鬼と人間の対立している世界のお話なので、明るいストーリー展開という雰囲気ではなかったです。

ヤンデレなエンディングに特化

全キャラにヤンデレ化するエンディングがあります。

苦手な方もいるとは思いますが、軟禁・嫉妬・依存などメンヘラを堪能できる作品でした。

歪んだ愛

ヤンデレルートに進んだときの、歪んだ愛に応えようとするヒロインがどんどん沼にハマっていく様子もなかなか良かったです。

ハッピーエンドルートとは違う愛され方に、切なさやむなしさも感じますが、ヒロインを必要としてくれる愛の強さには震えます。

個人ルート

共通ストーリーの選択で好感度の高かったキャラクターのストーリーに移行していきます。

次の選択肢にスキップできる機能もあるので、長くかかることもないと思います。

攻略キャラ

魂宮 魁 (cv・谷山紀章)

「島の未来を守る為に、俺は今生で出来得る限りのことするつもりだ」

鬼族の長。人間のことを心から憎んでいる。

自他共に厳しいが、仲間思いでうちに熱いものを秘めている。

ちょっと近寄りがたい雰囲気のある彼でしたが、時折見せてくれる優しさと温かさに心奪われます。

狂乱エンドでも、たくさん愛してくれますよ。フフッ。

颯 (cv・内田雄馬)

「だが・・・必ず魁様が導いてくれる。俺はそれに従い、妖魔を倒すだけだ」

天才的な武術の才を持ち、少年の頃から妖魔との戦いに出ていた妖魔討伐隊隊長で、長からの信任も厚い。

無口だけど強くて優しい。包んでくれるような優しい声もとても良かったです。

ただ、狂乱エンドではメンヘラ度が一番すごかったなという印象。

結鶴 (cv・田丸篤志)

「・・・ねぇ、そんなに簡単に僕を信用しちゃっていいの?」

自由奔放でしょっちゅう人をからかって笑っているが、深く人と関わろうとはしない。

可愛くてちょっと小悪魔的なところも良い。

結鶴くんの狂乱エンドが個人的に一番好きでした。どんなになっても彼は可愛かった。

相良泰臣 (cv・興津和幸)

「私は貴女の従者であることを、誇りに思います」

真面目で主人公をとにかく大切にしている。物腰は柔らかく、感情の起伏が小さい穏やかな性格。

幼い頃からそばに居てくれた彼の存在は、いろんな場面でとても心強かったです。

狂乱エンドでの優しさと冷酷さにはゾワッとさせられました。

柊知影 (cv・立花慎之介)

「でも、せっかく出会えたし、これから協力していくんだから、君達とは良い関係を築けたら俺は嬉しいよ」

マイペースだが、お兄さん気質で面倒見が良い。

一方で飄々としており、何を考えているかわからないところがある。

知影は一番最後に攻略できて、他の4人よりエンディングの数が少ないのですが、ミステリアスな雰囲気と色っぽい声が魅力的です。

人気投票でも1位に輝いていました。

プレイした感想

やはりこのゲームの1番の魅力は『ヤンデレ』ではないでしょうか?

ハッピーエンドルートのヒロインを求めるシーンはとても甘く優しくて幸せが溢れていましたし、エンディングもキレイなシナリオになっていて良かったのですが、とにかくメンヘラのイメージが強すぎてヤンデレエンド(狂乱エンド)の方が印象に残っています。

ヒロインの「誰かのために尽くす性格」がメンヘラへと導いてしまうところがあったり、物語自体も明るい雰囲気ではないため好き嫌いが分かれてしまうのかな?という感じでした。

「空蝉」には、むなしさ・儚さ・抜け殻の意味があるらしいのですが、そういった雰囲気のある作品でした。

笑える場面が全然ないところも、振り切ってて逆に気持ちいいと思えたくらいです。

バッドエンド好きや、メンヘラ好きにおすすめしたい乙女ゲームですかね。

ひと作品で軟禁・拘束・嫉妬・依存などが楽しめる(?)のは、このゲームくらいなのではないでしょうか?

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