アルペジオとはコードの構成音を分散して弾く技法のこと。
ここでは、簡単にアルペジオの弾き方だけを解説します。
- どの弦を弾くの?
- どの指で弾いたらいいの?
- どんなパターンがあるの?
最初はまったくわからないと思いますが、理解すると意外とかんたんに弾けます。
あと、ストロークで練習するより静かに練習できるところも魅力です。
指づかいを知る
アルペジオでは、奏でる方の手(主に利き手)の親指・人差し指・中指・薬指4本を使います。
親指から順番に「p・i・m・a」と記号で表します(図は右利き)

そして、この4本の指は担当する弦がそれぞれ決まっているのです。
親指(p)は4弦~6弦を担当。4弦~6弦は太い方の弦3本です。
人差し指(i)は3弦担当
中指(m)は2弦担当
薬指(a )は1弦担当

基本的にこの写真のような指使いで弾きます。
弾き方
親指でコードのベース音を弾き、ほかの指で装飾音を弾きます。
ベース音を弾く
ベース音とはそのコードの基本となる音です。
A(ラ)B(シ)C(ド)D(レ)E(ミ)F(ファ)G(ソ)
A系コード | B系コード | C系コード | D系コード | E系コード | F系コード | G系コード |
5弦 | 5弦 | 5弦 | 4弦 | 4弦 | 4弦 | 6弦 |
簡単にまとめてしまうと、弾く弦は上の表のようになります。
たとえばCコードを押さえた時、5弦はドの音になります。Gコードを押さえた時には、6弦がソの音になっています。
装飾音を弾く
1~3弦は、コードを押さえた時点でどれを弾いてもきれいな音が鳴るようになっていますので、曲調やテンポに合わせて弾くだけで大丈夫です。
Cのコードをおさえて、親指5弦(ベース音)→人差し指3弦→中指2弦→薬指1弦と弾いて、そのまま中指2弦・人差し指3弦と戻ってくると「タラララララ」ときれいに奏でられると思います。
こんな感じでほかのコードも同様に弾くことができます。
和音を弾く
2本以上を同時に弾くと和音が鳴らせます。2パターン弾ければそれだけで大丈夫です。
1つめは、1弦と2弦を同時に弾く和音。中指・薬指で弾きます。【中+薬】
2つめは、1・2弦と一緒にベース音を鳴らす和音。親指・中指・薬指で弾きます。【親+中+薬】
いろいろなパターン
簡単なパターンを紹介します。
親(ベース音) → 人 → 中 → 薬
シンプルなので指がなれるまでの練習に向いています。
親(ベース音)+中+薬 → 人 → 中 → 薬
上のパターンの和音バージョン。
親(ベース音) → 人 → 中 → 薬 → 中 → 人
「装飾音を弾く」でも紹介したパターンです。
親(ベース音)+中+薬 → 人 → 中 → 薬 → 中 → 人
上のパターンの和音バージョン 。
親(ベース音) → 人 → 中+薬 → 人 → 中+薬 → 人
中+薬の和音が途中に入ってくるパターン
親(ベース音)+中+薬 → 人 → 中+薬 → 人 → 中+薬 → 人
上のパターンの和音バージョン 。
※人差し指は3弦、中指は2弦、薬指は1弦を弾きます。
パターンの使い方
「いろいろなパターン」で紹介した同じ色のパターンを交互に弾くと流れ良く聞こえたり、Aメロ・Bメロ・サビでパターンを使い分けるのも良いと思います。
このパターンだけでかなりの曲が弾けます。
弾いているとそのうち「こんな感じに弾いたらいいかも」と、自分だけの弾き方もでてくると思います。
基本はあっても正解はないので、いろんなパターンを使ったりアレンジして楽しんでください。
あとは指がうごくだけ!
ほんとこれですよね。アルペジオのやり方は難しくないのに、ゆびが・・・
こればっかりは・・・やはりうごかせるようになるまで練習になってしまいます。
でも考えてみると、ピックをつかってジャカジャカストロークするのも最初は難しいんです。
手首を柔らかく使うとピック飛んでいっちゃうとか、ピックが引っかかって音がなりすぎちゃうとか。
けっきょくどちらも練習が必要なわけですね。
まとめ
むずかしい仕組みはなしで、簡単にアルペジオの弾き方だけをまとめてみました。
コードの構成などは勉強したくなったらあとからすればいいんです。
曲が弾ければそれでいいんじゃないかなと思っています。
大切なのは弾けるようになって楽しいギターライフをおくることです。